畳の掃除は、晴天の日の午前中に換気を充分にし、マメに行うことが大切です。
ヘリは丁寧に扱い、水拭きは原則的には避けますが、雑巾を使う場合は固く絞って畳の目に沿って拭きます。
使用前に空拭きをして、白い粉(染土)を丁寧に拭き取って下さい。水が多い雑巾は絶対に避けて下さい。
お湯を使った場合は畳表の乾きが早くなりますが、この場合もよく絞った雑巾を使い、晴天の日に行って下さい。
電気掃除機は畳表を傷つけやすいため、畳の目に沿って軽く、ゆっくり行って下さい。
畳は湿気が一番きらいです。畳を長く使用するためにも、ダニの発生を防ぐためにも、年2回程度天日干しをしたいものです。春と秋の晴天の日に、畳を裏返しにして4~5時間干してください。乾いたらほこりなどを取り除いて清潔にして下さい。
また、畳を移動する場合は、床板に目印を付けておくと便利です。畳を干す場所がない場合は、部屋の中に畳を上げてビールなどの空箱などを置き、風を通すだけでも効果があります。
畳の上にカーペットやじゅうたんなどを重ね敷きしていると、ダニやカビの発生を促すこととなり、畳の呼吸(二酸化窒素の吸収)を邪魔して、寿命を縮める原因になります。
畳表は天然のいぐさを使って織られているため、直射日光などをうけると変色します。障子やカーテンなどで、できるだけ直射日光を避けるようにしてください。
窓を開け放して通気を充分行う事や、掃除を丁寧に回数多く行う事が大切です。また、防虫シートや除湿器を使うとダニの発生を抑えることができます。
じゅうたんや畳の表面にいるダニは、電気掃除機をお部屋のすみずみにわたり、ゆっくり丁寧にかけるのが有効です。ダニの種類はコナダニ、ヒョウダニ、ツメダニが主ですが、どの種類も熱に弱いので、マイクロ波加熱、加熱乾燥、高周波加熱などの方法が有効です。
空気のあるところではどこでもカビが発生します。土や空気中に多く散在し、湿度が70%以上になると発生が始まります。加湿器の過剰な使用、石油ストーブの使用には注意して下さい。(石油ストーブは水分を多く発散します)
天気のよい日には窓や戸を開けて、室内に風を多く入れることに心掛けましょう。カビの発生がみられたら、漂白剤を水でうすめ、雑巾で表面のカビをよく拭き取り、次にアルコールを布に浸み込ませて丁寧に拭いてください。(漂白剤は有効塩素5%以下にして下さい。強いと畳表の青さまで漂白してしまいますので注意して下さい。)
こぼした上に小麦粉、塩、ベビーパウダー、粉石鹸、クレンザー等の粉末をふりかけ、十分に液体を吸い取らせてから処理し、その後固く絞った布でよく拭いて下さい。
タバコのように小さい場合は、オキシフルで漂白し、ロウをたらして穴を埋め、セロハンテープを貼って、コゲ穴を大きくしないようにしてください。
凹んだ所に適度に霧吹きして、ぬれタオルを当てアイロンをかけて下さい。
中性洗剤のうすめ液で固絞りの雑巾がけをしてから、酢を1%ぐらいまぜたぬるま湯で拭いて下さい。